窓で家の性能は決まる|断熱・日射・気密と結露から考える本当にいい窓

家の中が寒い原因は「窓」にあります。
冬、家の中にいて
「窓際が寒い」「窓が結露している」
と思ったことはありませんか?
実は、家の中で
最も熱の出入りが大きいのが「窓」です。
家自体の断熱性能を上げても
窓の性能が低ければ熱は出入りし
快適な室温は保てません。
このページでは
窓の断熱・日射・気密・構造といった視点から
本当に性能のいい窓について解説します。
なぜ窓で家の性能が決まるのか

家の断熱性能というと
壁や断熱材をイメージされる方が多いかもしれません。
ですが実際には
家の中で最も熱の出入りが大きいのは
「窓」です。
どれだけ壁の断熱性能を高めても、
窓の性能が低ければ
・冬は熱が逃げる
・夏は熱が入り込む
という状態になります。
つまり
窓が弱ければ、家全体の性能も下がる
ということです。
だからこそ
「窓は住宅性能の要」
と考える必要があります。
窓の性能を決める要素

窓の性能というと
「断熱性能」だけに注目されがちですが
実際にはそれだけでは不十分です。
本当に快適な家をつくるための窓には
必要な要素がいくつかあります。
①断熱性能(Uw値)
どれだけ熱を通しにくいかを表す指標です
数値が低いほど性能が高くなります
②日射取得
冬は太陽の熱を室内に取り込むことで
暖房エネルギーを減らすことができます
③気密性能
窓の隙間からの空気の出入りは
体感温度を大きく下げる原因になります
④熱橋(ヒートブリッジ)
窓枠など素材自体からの熱伝導により熱が逃げる部分
見落とされがちですが重要なポイントです
⑤窓の構造
窓の構造によって
気密性や断熱性は大きく変わります
⑥窓の素材
アルミ・樹脂・木など
素材によって性能は根本的に異なります
これらが合わさって「性能のいい窓」ができます
なぜ日本の窓は性能が低いのか

日本の住宅は世界的に見ても
性能が遅れている
「住宅性能後進国」と言われています。
その理由の一つが
家自体の省エネ基準の考え方です。
日本では長らく
「最低限の基準を満たせばいい」という設計が主流でした。
この「最低限の基準」は世界的に見ると
かなり低い基準でした。
低い性能で建てられる家に
性能のいい窓は必要とされてこなかったのです。
その結果
「知らないうちに性能の低い窓を選んでしまっている」
という状況が当たり前になっています。
また、
・コスト優先の大量生産
・窓の重要性が知られていない
といった背景もあり
窓の性能は軽視されてきました。
エネルギーコストの上昇を背景に、
これからの住まいには
「できるだけエネルギーに頼らない快適さ」
が求められるようになってきました。
その考え方の中で、
窓の性能も重要な要素として見直されています。
木の窓は本当にダメなのか?

ここで「木の窓:木製サッシ」というものに着目してみます。
木という素材は
圧倒的に熱を伝えにくい
という特性を持っています。
アルミと比べると
熱の伝わりやすさは桁違いで、
窓枠そのものが断熱材の役割を持つ素材です。
ですが既述の通り
断熱、気密、構造などの面においても
高い性能の木製サッシはほとんど存在せず、
使いたい場合には海外からの輸入が必要でした。

また、
・木の窓は腐る
・メンテナンスが大変
といった懸念点もあり、
木製サッシは住宅にほとんど使用されてきませんでした。
従来の木製サッシには課題がありましたが
現在はそれらのデメリットを解消した
高い性能を持つ木製サッシが存在します。
窓に求められる性能を
すべて高いレベルで満たす窓の選択肢は
限られてきます。
それらが揃ってはじめて
「性能のいい窓」と言えるのです。
窓リノベには補助金が活用できます

窓の性能は住まいの快適さに大きく影響します。
今住んでいる家を大切にしたい方へ、
現在、既存住宅の窓性能を高めるための
リノベーションに対して
補助金制度が用意されています。
断熱性能の低い窓を見直すことで
・室温が安定しやすくなる
・冷暖房費の負担が軽減される
・結露の発生を抑えやすくなる
といった効果が期待できます。
こうした性能向上を後押しする形で
国の制度として窓の改修に対する
補助が行われていますよ。
ただし補助金は
・対象となる製品
・工事内容
・申請のタイミング
などに条件があり
すべてのケースで利用できるわけではありません。
そのため
制度の内容を踏まえたうえで計画することが重要です。
施工を行う工務店や業者の方と
相談したうえで補助金活用をご検討ください。
窓は交換して終わりではありません。
どんな窓をどんな家で使うか、
断熱・気密・日射といった要素も含めて考えることで
本来の性能を発揮します。
補助金を活用しながら、
住まい全体の快適性を見直すきっかけとして
窓のリノベーションを検討してみてはいかがでしょうか。
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