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高松・丸亀の工務店『パッシオパッシブ』木製サッシ"佐藤の窓"『Rainbow Ocean View』

11/14UP【のんコラムvol.4】ドイツ視察:国産材を使う家・窓づくり企業が日本の林業の現状と問題を考える-「佐藤の窓」誕生秘話

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こちらはパッシオパッシブスタッフによる

「【のんコラム】メルマガ」の内容を再編したものです

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日本から国産が消える!?

先日

「国産のホウレンソウが消滅!?」

という日経の記事を見ました。

 

現在日本の農業を営む経営体は107万。

2050年には17万に減少し、

農家さんは8割減る見込みなんだそう。

 

国産の農作物も

ホウレンソウ・サクランボは消滅。

米も6割減に。

 

農業に限らず、

日本の第1次産業は

存続が厳しい状況にあります。

その大きな要因の1つが

担い手不足。

 

林業においても従事者は

2005年~2015年の10年で

約52,000人→約45,000人

13%減少しています。

 

 

ドイツは

環境保全に力を入れている国のひとつ。

「持続可能な暮らしと社会」を

実現するため

様々な施策が進められており、

林業にも力を入れています。

 

木を持続可能な形で

維持管理し、出荷する。

しっかり「ビジネス」として

確立された仕組みがあるので、

林業に携わる人達の

収入もしっかりあります。

 

ドイツの木こりの収入は日本の2倍。

木こりはドイツでは憧れの職業の1つ。

担い手不足にもなりません。

 

日本は国土の2/3が森林。

先進国(OECD加盟国)の中では

森林率第3位の世界有数の森林国です。

世界の森林率ランキング(OECD加盟国)

-森林・林業学習館「世界の森林面積と森林率」より

 

それなのに木材自給率は41%

(ちなみにドイツの

木材自給率はほぼ100%です)

 

実は

国内で使われている木の半分以上は

「輸入の木」が使われているのです。

 

なぜか?

日本の木が高いから。

 

日本にいて

今、目の前に生えている木より

輸入の木の方が安いのです。

 

木を切るのは悪い事!?

2009年ドイツのフライブルクの街並み

社長の佐藤がパッシブハウスの視察のため

初めてドイツへ行ったのが2009年。

RNC「ルック」のスタッフさんが

番組編集にあたり、

この時に訪問した

フライブルクの写真が欲しいということで

お送りしました^^

 

 

当時佐藤は

ドイツの林業も見学していたようで

同じフォルダに写真が残っていました。

少しブレていますが…

ドイツの林業

 

ドイツの林業木を切る様子

 

パッシオパッシブ・

レインボーオーシャンビューは

家づくり・窓づくりにおいて

出来るだけ国産の木を使う事で

日本の林業に貢献しようとしています。

 

それは佐藤が

ドイツの林業を見て、知ったことで、

日本の林業について

見つめなおすようになったから。

 

「木を使うことで林業に貢献?」

と思われた方もいるかもしれません。

 

「木を切るのは良くない」

という認識が

まだまだ根強いですが、

実は森林は

植える、育てる、切る、植える…と

「循環させていい状態を保つこと」

が大切なのです。

 

 

木を植えて大きく成長した状態で

切らないでいると、

葉枝が伸びて

樹々の下に影をつくってしまいます。

 

そうすると

背の低い若い樹々に

光が当たらなくなり、

他の木の育ちが悪くなるのです。

 

また大きくなった木も

永遠にあり続けるわけではなく、

いずれは

その生を終え倒れてしまいます。

 

生きた木は

光合成を行うためCO2を減らしますが、

倒れた木は

腐ったり朽ちてしまったりして

逆にCO2を排出する存在に。

 

「木を切ること」が

一概に悪なのではありません。

 

むしろ木を切らずに

放置していることの方が悪なのです。

 

 

森林を循環させ

適切に保つために木を切る。

日本は国土の2/3が森林なので

管理も大変です。

 

でも

切られた木が使われないで

売れないとなると、

木を切ったりそれを売ったりを

仕事にしている人たちは

収入が見合わず続けていけません。

供給は需要があることが前提なのです。

 

成り手が減っていくのも、

林業全体が衰退してしまうのも、

頷けますよね。

 

だからこそ私たちは

「適切に切られた

 国産の木を使うこと」で

少しでも日本の林業に貢献したい

と考えています。

 

環境のため、林業貢献のため、出来ることは

元々弊社は

軽天工事のみを扱う工務店でした。

 

代表が今の佐藤に代替わりし、

家づくりを行うように。

 

家について探究していくうちに

ドイツ視察でパッシブハウスを知り、

同時にドイツの林業の在り方も

目の当たりにしました。

 

そして現在の

パッシブハウスの建築

ひいては

高性能な木の窓を

つくることに繋がっていきます。

 

ほとんどエネルギーを使わず、

快適な暮らしができる超エコハウス

パッシブハウス。

 

ドイツでは低所得者向けの公営住宅

としても建てられています。

 

冷暖房費の支出を抑えるためです。

理にかなっていますよね。

 

 

佐藤はドイツでパッシブハウス・

ドイツの林業の在り方を知り、

「自分が出来ることは何か」

を考えるようになったそう。

 

当時、今で言う

G1クラスの家づくりで

「高性能な家」を謳っていましたが、

ドイツ視察を経て、

日本基準ではなく

世界基準での「高性能な家」を

建てていくことを決意。

 

出来るだけ国産材を使って、

環境負荷の低いパッシブハウスを

建てることを始めました。

 

 

家づくりを通じた林業への貢献

平均的な住宅の大きさで

1戸当たりの木材使用量は約24㎥。

家づくりで約70本分の木

使用できます。

 

しかし

どれだけがんばっても

1社だけでは

使用できる国産材の量も、

建てられる

省エネなお家の数も

限られてしまいます。

 

 

「環境や日本の林業を考えた

家づくりをがんばっても、

自社1社では

状況はなかなか変えられない…」

 

そこで、まずは香川県下から。

仲間を募り、

工務店や設計事務所の

メンバーと一緒に

協同組合を立ち上げました。

 

それが

TSE(耐震・省エネルギー住宅を創る工務店ネットワークかがわ)」。

 

香川県から

家づくりを変えていこう、

という思いに共感した

工務店・設計事務所に、

耐震・省エネに力を入れた

家づくりについての

学びの場を設けました。

 

TSEは

構造体に四国産材を使用した

高性能なお家づくりを

広める活動をしています。

 

他の工務店も一緒になって

国産材を使うことで、

消費量を増やし、

より林業へ貢献

出来るようになりました。

 

また

高性能な家づくりに使用する資材を

TSEで一度に共同購入することで

質を下げることなくコストダウン。

 

高性能な家・パッシブハウスは

その家の室温を

快適温度に保つための

冷暖房エネルギーが少なくて済むので、

そのような家を建てる

工務店が増えることは

環境負荷軽減への貢献にも繋がります。

 

仮に建てている棟数が同じであれば、

1社でやっていたことを10社でやれば

国産材の消費は

10倍にすることができます。

 

国産材の高性能住宅を

1棟でも多く建てることで、

日本の林業へ貢献しながら

環境負荷の低い家づくりを

推し進めようとしていました。

 

自社1社で知識や利益を

独占するのではなく、

知識を共有し

仲間と一緒に地域や社会に

貢献するために動く、

というのが

弊社佐藤の考え方です。

 

高性能なトリプルガラスの木の窓を求めて

同じ時期を経て、

あることに疑問を抱くようになります。

 

 

家の中で

最も熱逃げする場所が「窓」。

 

パッシブハウスを建てるとなると、

性能の高い

トリプルガラスの窓が必須です。

 

突き詰めて考えると、

窓の枠の部分も

熱を伝えにくい代物が欲しい。

 

そうなると

枠が樹脂より木の方が

熱を伝えにくいので、

「性能のいい“木製”の

トリプルガラスの窓」

が必要になります。

 

しかし

「性能のいい“木製”の

トリプルガラスの窓」は

海外から輸入をしなければ

手に入りませんでした。

 

輸送に時間を要し、

すぐには手に入れられません。

コストがかかり、

リスクもありました。

 

過去には

長い輸送期間を経て

やっと手に入った木の窓の

ガラスが割れていたことも。

 

また

家の躯体には国産材を使うのに

使っている木の窓は輸入している、

という状態にも矛盾を感じるように。

 

もし木の窓を国産材でつくれれば、

今までよりも

さらに大きな規模で

日本の林業へ貢献できます。

 

「性能のいい“木製”の

トリプルガラスの窓」

…日本に無いならつくっちゃえ!

ということで

パッシブハウスのために作られている

ドイツの高性能木製サッシ

smartwin(スマートウィン)

日本で作るべく、

佐藤はドイツへ飛び立ちました。

 

 

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