高松・丸亀の工務店『パッシオパッシブ』木製サッシ"佐藤の窓"『Rainbow Ocean View』

【のんコラムvol.5】新築・建替え・断熱リノベ…家の高性能化で暮らしは変わる!寒さ・暑さ対策はお家から

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こちらはパッシオパッシブスタッフによる「【のんコラム】メルマガ」の内容を再編したものです。
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スタッフのん、お引越し。日本の家を考える。

スタッフのんお引越し

私事なのですが、年末に少し山の手の方に引っ越しました。
標高130mにある、築40年ほどの木造一軒家です。

ある朝の外気温はなんと-5℃!とにかく寒い。
冷凍される魚の気持ちがわかった気がします(?)。
気が付いたら家の中にカメムシがいます。どこかに絶対入ってくる隙間があります(どこかはまだわからず……笑)。

パッシオパッシブをPRする人間として「自分の家が良い家(高性能住宅)でないのは、説得力がないのでは……」と悩んだりもしましたが、…逆です!!

普通のお家とパッシブハウスの両方を知っていて、実際に普通のお家に暮らしているからこそ、その良さに心の底から気がつけるのだと。

良い家に住んでしまうとそれが良い意味で「当たり前」になっていくんですよね。きっと(笑)。

見学会の準備などでモデルハウスに行くと、もう暖かさが身体に沁みます……。「パッシブハウス欲しい……」とお施主様のアンケートを見ながら本気で羨ましがっています。

でも実際にパッシブハウスを体感されていない方には「何がどう違うのか」「家でどう変わるのか」は伝わりにくいもの。
そこで、この古いお家への引っ越しを機に、実際の暮らしの中でどんな変化があるのかをリアルに綴っていこうと思います!

窓はシングルガラスのアルミサッシ 冬は夜、地獄です

我が家の窓

我が家の窓には、一般的なカーテンでは長さが足りない、幅6mもの「謎の大開口」があります。
しかもすべてシングルガラス(1枚ガラス)で、窓枠はアルミサッシ。あの触ると冷たーいやつです。
最近建てられた賃貸でなければ、ほとんどのお家がこの窓だと思います。

お天気の良い昼間は、私の家でもあたたかくなってきます。シングルガラスの窓が太陽の熱をめちゃくちゃ家の中に取り込むからです。

「冬に日差しであたたかくなるなら、いいじゃないか〜」と思われたかもしれません。
ですが……冬は夜、地獄です。

温めたはずの室内の熱が窓からガンガンに逃げていきます。

わかりやすいのが浴室。
夜の外気温が-4℃のとき、シングルガラスの窓から浴室の熱がダダ漏れになります。お湯をたくさん浴びても、湯船に浸かっても、身体も空気も一瞬で冷めてしまうんです。

お風呂場が寒いのは本当につらいですよね。

そこで、お家の性能の大切さを知っている私は、風呂場の窓に“ある処置”を施しました。それがこちら!

窓の寒さ対策

ガラス越しに「スタイロフォーム」という文字が見えますが、これはポリスチレンをベースにした断熱材です。
見た目や触り心地は「密な発泡スチロール」という感じ。

断熱材スタイロフォーム

窓からの熱逃げがひどいので、外側からこの断熱材(厚さ5cm)を張り付けて熱逃げを防いでいます。
この「自家製窓付加断熱」のおかげで、お風呂場の寒さは随分マシになりました!

……ただ欠点として、窓が開けられなくなります(笑)。あと、見た目が完全に「断熱材」なのでかなり残念な感じです。

みなさんは「自家製」ではなく、ぜひ補助金を使って賢く断熱改修・窓リノベをしましょう!
窓性能トップクラスの「木製窓」も補助金の対象製品ですよ。
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断熱改修イメージ

日本の家は暑すぎる!熱中症搬送者の4割が「家」の中で発生

夏の暑さ

当たり前ですが、山の上でも夏はめちゃくちゃ暑いです!

「標高が高い分涼しいのでは?」と思わせておいて、昼間の最高気温は39℃なんて日が続きます(日が落ちると20℃ちょいくらいまで涼しくなるんですけどね)。

夏は夏で、家の中も上から横から熱気がすごくて地獄です。
ここで気をつけたいのが、熱中症による緊急搬送者の約4割が「住居(家の中)」で熱中症になっているという事実。

熱中症搬送場所データ

年齢別で見ると、半数以上が65歳以上となっています。

熱中症年齢別データ
総務省:令和5年の熱中症による救急搬送状況 資料より

昔はエアコンなしでもやり過ごせたかもしれませんが、近年の夏の暑さは身体が耐えきれないレベル。特にご高齢の方は温度に対する感覚や放熱能力が低下しやすいため、室内でも適切にエアコンを使うことが命を守るために大切です。

……とはいえ、電気代も高騰していますし、できるだけ冷房に頼らず快適に過ごしたいですよね。

そこでやっぱり見直すべきなのが「窓」です。
平成11年の日本の住宅基準(断熱等級4)のデータを見ると
夏に冷房を入れているとき、外から室内に侵入してくる熱のなんと73%が「窓(開口部)」から入ってきています。

夏の熱流入割合

つまり窓を見直して熱の流入自体を減らせば、冷房の使用量をグッと抑えることができます。
ちなみに冬も窓から室内の熱の58%が逃げていくので、窓のリノベーションは春夏秋冬いつでも大効果を発揮します!

冬の熱流出割合

先日、NHKの『クローズアップ現代』でも「夏、家が暑すぎる」問題が取り上げられていました。

クローズアップ現代
クローズアップ現代アーカイブページより

番組では「天井がホットカーペット状態」「エアコンをつけても室温が下がらない」といった悲痛な声が紹介されていましたが、共感する方も多いのではないでしょうか。
また別のニュースでは、日本に移住した外国人が「日本の家は冬寒すぎる」と驚いたことが話題になっていました。

 

諸外国と比較すると…日本の断熱性能基準は低すぎる!

実は、日本の家が「夏暑く、冬寒い」のには明確な理由があります。それは「諸外国に比べて断熱基準が低すぎるから」です。

断熱性能を表す指標に「Ua値」があります(数値が低いほど熱が逃げにくく高性能)。
これまで日本の多くの地域(Ⅵ地域)の最高基準は「0.87」だったのですが、諸外国の基準は「0.3〜0.45」。大きな差があります。

諸外国との断熱基準比較

これまで日本で「最高基準」とされていた0.87という数値は、2025年になってようやく「最低基準(義務化)」に。
これまでの日本の家が、いかに世界水準から遅れていたかがわかりますよね。

断熱等級のロードマップ

パッシオパッシブでは、家の性能を世界水準で捉え、新築では最高峰の断熱等級7(Ua値0.26レベル)を誇る「パッシブハウス」を建てています。また、これまでのノウハウを生かした断熱リフォーム・リノベーションも行っています。

先ほどの『クローズアップ現代』の番組内でも、窓や断熱の対策をしたお家に住む方が「窓1つでこんなに変わるなんて」「光熱費が月2,000円ほど下がった」と効果を語られていました。

高性能なお家に暮らすことは、快適で健康に過ごせるだけでなく、電気代の節約、ひいてはエコにもつながります。
さらに、結露などを防ぐため、家自体を長持ちさせることにもつながるんですよ!

これまで「のんコラム」としてお家の性能や強度についてまとめていますので、ぜひ他のコラムもご覧ください^^
他のコラムはこちら>>

のんコラムまとめ

花粉・PM2.5対策にお家は「換気」もセットで考えましょう

花粉対策

春先など、多くの人を悩ませるのが「花粉症」です。
日本の花粉症の約7割はスギ花粉が原因と言われています。戦後、建材用として大量に植えられたスギが今も放置され、大量の花粉を飛ばしているのが現状です(のんコラムでもお話しした「国産木材より輸入材の方が安い問題」ですね)。

政府も重い腰を上げ、花粉症対策に乗り出しています。

政府の花粉症対策
政府広報オンライン「政府の花粉症対策」ページより

私たちパッシオパッシブとしても、「日本の木を安定的に使うこと」で国内の林業再生に貢献したいと考え、家づくりや木製窓の製造に取り組んでいます。
★パッシオパッシブの取り組みについてはこちら>>

エコ認定ポスター

とはいえ、すぐに花粉が飛ばなくなるわけではないので、日々の対策が必要です。
花粉を家に入れないために窓を閉め切りがちですが、そうすると今度はハウスダストや二酸化炭素で室内の空気が汚れてしまいます。

実は、人が一生のうちで最も体内に摂取する物質は、食べ物や水ではなく、圧倒的に「空気」なんです

物質の体内摂取量割合

高気密・高断熱な家は室内の空気をしっかりキープしてくれる反面、正しく換気をしないと悪い空気が停滞してしまいます。
だからこそ、高性能な家にするなら「換気」も一緒に考えるべきなのです。

2003年以降の新築住宅には「24時間換気システム」の設置が義務付けられています。
この換気システムに高性能なフィルターを設置すれば、窓を開けなくても、花粉やPM2.5を取り除いたきれいな空気だけを室内に取り込むことができるようになります!

 

換気システムには種類がある

換気システムは、空気の入れ方(給気)と出し方(排気)の方法によって、大きく3つのグループに分けられます。

  • 第1種換気: 給気も排気も「機械(ファン)」で行う。確実な換気が可能。
  • 第2種換気: 給気は「機械」、排気は「自然」。工場や病院などで使われ、木造住宅ではほぼ使われません。
  • 第3種換気: 給気は「自然」、排気は「機械」。低コストなため、現在の日本の住宅で最も普及しています。
種類 第1種換気 第2種換気 第3種換気
給気 機械 機械 自然
排気 機械 自然 機械
イメージ図 第1種換気 第2種換気 第3種換気

今の日本の家ではコスト重視で「第3種換気」が多いですが、家全体の温度や湿度を快適に保つためには、次の章でご紹介する「第1種換気」がとても心強い味方になります。

 

家が変わると洗濯物が梅雨でも乾く!?除湿と換気の話

部屋干しの悩み

梅雨時期の最大の敵といえば「湿気」ですよね。
我が家でも大開口のある縁側で、サーキュレーターを2台(上から固定、下から首振り)フル稼働させて洗濯物を乾かしていますが……梅雨時は本当に乾かなくてつらいです(涙)。

梅雨に洗濯物が乾かないのは、空気の中にすでに水分がいっぱいいっぱい含まれていて、洗濯物の水分を吸い取る余裕がないからです(学校で習った「飽和水蒸気量」というやつですね)。

飽和水蒸気量と除湿
学びネット愛知「飽和水蒸気量」ページより

エアコンの「除湿」は、室内の空気を冷やすことで空気中の水分をギュッと絞り取って外に追い出す仕組みです。梅雨時のジメジメした暑さには室温を下げる冷房よりも「除湿」の方がカラッと快適になり、洗濯物も乾きやすくなるのでオススメです!

またお家にしっかりとした換気システムがあると、洗濯物の水分を含んだ湿った空気を効率よく外へ排気してくれるため、換気システムがない古いお家よりずっと乾きやすくなります。

ちなみに、『冬に』洗濯物が乾かない問題は、高性能な家にすると一発で解消します!
日射を取得しながらしっかりした断熱を両立するトリプルガラス窓を採用した高性能な家はなら、冬でも家中がポカポカ均一に暖かいので、空気の水分保持力が高まり部屋干しでも驚くほどよく乾くようになるんですよ♪

暖かい室内での部屋干し

「じゃあ、夏や梅雨の湿度が高いときはどうするの?」と思いますよね。
高性能なお家なら、「除湿もできる特別な換気システム」が導入できます!

 

温度・湿度をキープしながら綺麗に空気を換気する技術

高気密・高断熱の高性能な家では、室内の快適な「温度」を逃がさずに空気だけを入れ替える「熱交換換気」付きの第1種換気システムが採用されます。

外の冷たい空気や熱い空気をそのまま取り込むと、エアコンがフル稼働して電気代が跳ね上がってしまいますが、熱交換換気ならその電力を大幅にカットできます。

顕熱熱交換換気

さらに、熱交換換気には「温度だけ」を戻すシステム(顕熱)と、「温度と湿度の両方」を戻すシステム(全熱)があります。

パッシブハウスで採用される「全熱交換換気システム」なら、夏のジメジメした外の湿気を室内に取り込まず、エアコンで除湿したサラサラな空気の心地よさをキープしたまま換気をしてくれます!

全熱交換換気システム

せっかく高性能な換気システムを入れても、お家に隙間があったり断熱がスカスカだったりすると意味がありません。
だからこそ、「高性能な換気システム」と「高性能なお家づくり」はセットで必要不可欠なのです。

梅雨時にも頼りになる換気システムがあれば、お洗濯もカラッと乾いて毎日の家事がとってもハッピーになりますよ♪

全熱交換換気システムZehnderとは?>>

Zehnderシステム

 

パッシオパッシブでは新築はもちろん、今のお住まいを快適にする断熱改修・リノベの施工も行っています。どうぞお気軽にご相談くださいね。

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